カルシウムというと体に関してすぐに思いつくのが『骨』や『歯』
などですね。カルシウムは人体に最も多く存在するミネラルです。
体の中のカルシウムは約 99%が骨や歯に含まれています。
では残り1%は?これがとっても重要なんです。
体の中の1%のカルシウムは血液中や細胞に存在します。
このカルシウムが筋肉の収縮や神経の伝達、出血時の止血作用、
白血球の免疫活動、ホルモンの分泌、細胞分裂、遺伝子情報の伝達、
受精に関してなど様々な働きに関係していて、私達の生命活動にとって非常に重要なのです。
血液中のカルシウムが低下すると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨からカルシウム
を溶かし出して血液中に供給します。ただカルシウムが骨から出続けることが骨粗鬆症
の原因に、溶け出たカルシウムが血管に溜まることが動脈硬化や高血圧の原因に、
脳に溜まることがアルツハイマー病の原因にもなるといわれています。
カルシウムの1人当たりの推奨量は、30歳以上の男性で750mg、女性で650mg です
(日本人の食事摂取基準2020年版) 。
日本人のカルシウム摂取量は、この推奨量を何年もの間下回っています。
カルシウムの吸収率は低く、 食品の中では乳製品が一番吸収が良いとされて 40%、小魚が 33%
野菜が 19%(日本栄養・食糧学会誌より)です。
さらにインスタント食品やスナック菓子などリンを多く含むものはカルシウムの吸収を阻害し
ます。努めてカルシウムを摂らないと、骨からカルシウムを溶かし出してしまいます。
カルシウム摂取が難しい人は吸収の良いカルシウム剤を使うことも必要です。吸収の良い液剤
の電解カルシウム、バイラン CA、漢方のカルシウム配合新ササカールなど取り揃えています。